介護のはじまり|糖尿病が引き起こす合併症には要注意!!

2019-05-10

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糖尿病診療

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父親の失神

母が入院してから、一人暮らしとなった父の様子が、日に日にだんだんおかしくなっていきました。

私は毎週末、休みの日に父を連れて母の入院する病院へ見舞いに行きました。ところがある日、車を降りて自力で歩いて母の病室へ向かおうとする父が、フラフラふらついて歩くことができません。

それどころか、時折立ったまま目をつむり、失神状態となり動かなくなってしまいます。母の病院へ父を連れて行く度に、父の状態がどんどん悪化していきました。

実は糖尿病が原因?

父はもともと糖尿病を患っていました。実はこの糖尿病が失神の原因だということが今になって判ってきました。

糖尿病が引き起こす合併症

自分の親の健康状態を把握しておく(通院先の病院(医師の名前)と病名や服用薬)ことは「介護離職を防ぐには|沢山親とコミュニケーションを取っておこう」の記事で触れましたが、私は父が糖尿病であることは知っていましたが普段どんなものを食べてどんな生活をしているかまでは全く感知していませんでした。多少甘いものは食べないようにしているんだろうな・・ぐらいの軽い気持ちでした。

実は糖尿病は、血糖のコントロールがうまくいっていないと合併症を発症したり進行したりします。

糖尿病血液検査

糖尿病の合併症には、神経障害、網膜症、腎症など年の単位でゆっくり進む慢性合併症と感染症や脱水、治療の中断や甘いジュースの飲みすぎなどがきっかけとなって、時に異常な高血糖をきたすものがあります。適切に治療を行わなければ命にかかわってくる急性合併症というものです。

血糖値を下げる働きをするインスリンが不足して十分に血糖値が下がらないことで起こる糖尿病ケトアシドーシスという急性合併症があります。この合併症は、血糖をエネルギー源として利用できないため身体がエネルギー不足となり、そのため代わりに脂肪がエネルギー源として分解され、使われてしまう緊急事態です。

血糖値は250mg/dl以上まで上昇することがあり、ひどい場合は意識がなくなる昏睡(こんすい)状態に陥ります。脂肪の分解によってケトン体という物質が血液中に増え、血液が酸性に傾き(アシドーシス)、高度の脱水状態になります。

急にのどが渇いてたくさん水を飲み、尿がたくさん出て全身がだるくなります。お腹が痛くなって吐き気を伴うこともあり、こういった症状が出た場合には注意が必要となります。

どうやら私の父の失神は、この合併症が原因ではないかと考えています。母の入院する病院へ連れて行った時、何度もトイレに行ったり失禁したりしていました。現在通院している病院でも「糖尿病を原因とする神経障害」と診断されています。

糖尿病の治療

糖尿病の治療法

そもそもおすすめしておきたいことがあります。それは、先ず自分の親が毎年健康診断を受けているかを確認しておくこと。遠く離れて住んでいる場合にはなおのこと。そしてその健診結果を必ず確認して下さい。将来親を介護しなければならなくなるリスクヘッジにもなります。

そしてもし自分の親が糖尿病であることを知ったら、次のことを参考にして下さい。

糖尿病の治療目的

糖尿病があっても、血糖をコントロールして糖尿病がない人と同じ健康寿命を保つことが糖尿病の治療の目的です。糖尿病は慢性的に血糖値が高くなる病気です。慢性的に血糖値が高いと糖尿病の合併症によって生活の質が低下し、更に寿命に影響を及ぼします。血糖値を良い値に保つ、血糖値をコントロールすることが必要です。

血糖値をコントロールする

糖尿病による合併症を起こさないため、また合併症がある場合には悪化させないため血糖コントロールが大切です。

血糖値が高いままでいると時間をかけて神経や眼、腎臓など身体のあらゆる所に病気を起こします。糖尿病は病気が進んでいない時期にはあまり症状のない病気ですが、一度合併症が出てしまうと様々な症状や不都合を伴うことがあります。感覚が鈍くなることで怪我をしやすくなること、感染が起きやすくなること、視力低下が起きることなどがその例です。

現在合併症がある場合も、血糖値を適切な範囲に保っていくことで合併症の進行や他の合併症を起こすのを防ぐことができます。

合併症を悪くさせずに健康寿命を伸ばすこと、そして医療費を抑えることが血糖値をコントロールする目的です。

運動で血糖値をコントロール

血糖値のコントロール方法は?

血糖値をコントロールするには、食事と運動が大切です。

先ず食事によって糖が身体に取り込まれます。身体に取り込まれる糖の量、エネルギーのバランスなどを調整するのが食事療法です。

いろいろな栄養素を適量とるのがバランスのとれた食事です。具体的には主食(ごはん、パン、めん類等)、良質なたんぱく質を含むおかず(魚類、大豆製品、卵、肉類等)、野菜、きのこ、こんにゃく、海藻、乳製品、果物など1日の中でいろいろな食品を組み合わせて摂取することでバランスのよい食事に近づきます。

適正なエネルギー量の範囲内でバランスのよい食事をとるために参考になるのが、「糖尿病食事療法のための食品交換表」です。


 

この食品交換表では、私たちが普段食べている食品を多く含まれている栄養素によって6つの食品グループ(6つの表)と調味料に分け、80kcal(1単位)のエネルギーを含む食品の重量が掲載されています。この食品交換表を活用することで日々の献立づくりの幅が広がります。

そして運動することによって糖が使われます。筋肉の量が増えることで糖をからだに取り込みやすくします。また脂肪が減ることで、血糖値を下げるインスリンが効果を発揮しやすい環境を作ります。

高齢の方にとって定期的な身体活動や歩行などの運動は、血糖値に対する効果だけでなく大血管障害の予防、認知症の予防、寝たきりの予防など健康寿命を延ばすのに良い効果があります。

家事、買い物や散歩、ラジオ体操などを行って日常の身体活動を増やすことが大切です。


 

もうだめだ・・その時の私は、糖尿病の合併症など一切の知識も持ち合わせていなかったため、父を脳神経外科へ連れていくことにしました。(その時の私は勝手に脳梗塞などではないかと疑ったのです)

まとめ

いかがでしたか?

うちもそうでしたが、なかなか親は子供の言うことを聞いてはくれないもの。

私も父が糖尿病を患っていることを知りながら平気でアイスクリームや甘いお菓子を沢山食べているのを見過ごしてきました。それが結果的に自分を苦しめることになるとは想像もせずに。

親御さんがもし糖尿病を患っていらっしゃるのならぜひ参考にしていただき、日常的に身体活動するよう促してあげることをおすすめします。

 

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