介護離職しないための対策|親と沢山コミュニケーションを取っておく

2020-07-02

嬉しそうに孫を抱く祖父母

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親と将来のことを話し合う

私には息子と娘の二人の子供がいます。

親の家と私の家は車で20分の距離にありました。

お子さんをお持ちの方であればお判りになるかと思いますが、自分の親=じいちゃん・ばあちゃんは、孫=自分の子供がとても可愛くて仕方がないものです。

息子が少年野球をやっていた時、毎試合必ず観に来ていました。

そして誕生日やこどもの日、敬老の日などには必ずケーキを買ってお祝いし、外食したり年末年始は実家に寝泊まりしたり子供が小学生までの間は親とコミュニケーションを取る機会が沢山ありました。

その頃は母もまだ軽い認知症でしたので、今思えば親が二人とも元気なこのタイミングの時に将来二人とも倒れる可能性があって、そうなった時に困らないよう不要なものを整理しておいてとか、これはこうしておいてとか将来についてもっと話し合っておくべきでした。

その時点では墓は要らないとか葬儀は派手にしなくていい程度くらいのことしか話をしていませんでした。

親との食事でコミュニケーションを深める

親と話し合っておくと良いこと

私の場合、妻の親ではなく自分の親の介護でしたが、介護しなければならなくなる状況はある日突然にやってきます!!

その突然やってきた時にどう対処するのかを話し合っておく必要があるのです。

例えば、離れて暮らしている親御さんの以下のことをどれだけ把握しているでしょうか?

  1. 生命保険の有無や額・受取人が誰か
  2. 預貯金の額(どの金融機関にいくら)
  3. 毎月または定期的に何にどれだけ支払っているか
  4. 年金等の種類と額(父がいくら・母がいくら)
  5. 通院先の病院(医師の名前)と病名や服用薬
  6. 既往歴や手術歴・アレルギーの有無
  7. 自宅介護か施設介護かの希望
  8. 自宅の権利証や売買契約書の保管場所
  9. 相続人は誰と誰か
  10. 遺言書の有無        

まだまだあげればキリがありませんが、今後起こるかもしれないあらゆることを想定して、少しずつでも確認や準備を進めておけば不測の事態が訪れてもパニックにならずに済むことでしょう。

介護離職を防ぐには

介護離職を防ぐには、日頃からできるだけ親とコミュニケーションを取っておくことが大事だと思います。

エンディングノート

エンディングノートを作る

万が一の時に備えて、エンディングノートを作っておいてもらうのも一つの方法です。

エンディングノートとは

エンディングノートは、自分に万が一のことがあった時に遺族が困らないよう自分の考えや自分しか知らないようなことを記録しておくノートのことです。

このノートは、自分自身の希望を実現するため、自分の気持ちを親族や友人・知人、専門業者に上手く伝えるためのいわゆる終活ツールとなっています。内容的には、自身の生い立ちや自分史、親族などの連絡先、資産のこと、介護についてや葬儀、お墓などなど多岐にわたって綴るものです。

ただ、本当に大切なのは家族への思いと感謝の気持ちです。その思いを綴るとともに自身の今後のよりよい人生のための指針となるもの。それがエンディングノートです。

エンディングノートに書く内容をイメージしている老夫婦

エンディングノートの目的

🔰これからの生き方を見つめなおす

 エンディングノートには、過去の思い出やこれからの計画を書くところがあります。自身の人生を振り返って自身がどのように生きたいのかを見つめなおすきっかけとなります。

🔰自身の希望を自覚する

介護や葬儀の希望など自分だったらどうしたいのか、改めて考えなおすきっかけにもなります。

🔰情報を伝える

万が一のことがあった時に、自身の希望を叶えるだけでなく、伝わるべき人に自身の希望を伝えることができます。

🔰家族への感謝の気持ちを伝える

万が一の時、家族や親せきに伝えたくても伝えられない状況となる可能性もあります。健康なうちにその気持ちを綴っておくこともできるノートです。

🔰遺言書との違い

エンディングノートには、遺言書のように法的効力はありません。ただし、遺言書とは違って例えば脳死状態となった際にどのようにして欲しいのかや、葬儀の形式、その後の供養の仕方など自身が亡くなった後までの自分の考えを綴ることができます。

遺言書で資産のことを明確にして、万が一の時にエンディングノートを用いて自身の意思を伝える手段にするといった使い方をすることができます。

🔰エンディングノートを書く手順

  1. 遺影を考える
  2. 人生の振り返り、介護や医療、資産、ラストプランなどを書く
  3. エンディングノートを書いていること、保管場所を身近な人に伝える
  4. 考え方や理由、エピソードを書く
  5. 書いてある内容を身近な人に伝える
  6. 話した結果を踏まえ、修正や加筆を行う
  7. 修正や加筆を行った際は、必ずその日付を書いておく
  8. 書いて、見返して、話すことを繰り返し行い、ライフサイクルの変化に合わせて定期的に見直す

エンディングノートは一度書いたら完成ではなく何度も見直しながら一生涯をかけて完成させるものです。

まとめ

いかがでしたか?

人生100年時代と言われていますが、実際いつ何が起こるかわからない現実もあります。

早め早めにできることを今のうちから進めていかれることをおすすめします。

 

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